ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

遠いいにしえの 恋の想い出に

有賀幹夫さんのブログで、東京・渋谷パルコにて期間限定出店中の
吉井和哉オフィシャルショップで展示されているパネルを
掲載して下さっている。
MITCH IKEDA氏のパネルは先日ブログで紹介して下さったとおり、
全て吉井和哉がソロになって以降、YOSHII LOVINSON
吉井和哉のものだ。テンガロンハットやロンドン「BEAUTIFUL」や
「VOLT」時、どれも吉井和哉のその時々を切り取る素晴らしい写真だ。
有賀さんのものは、イギリス・アストリアでのLIVEショットを含む
97年のもの3点、2007年武道館公演時のもの、
「VOLT」アーティスト写真になった2008年N.Y.のもの、
そして一番驚いたのが、
1999年3月シングル「SO YOUNG」発売時のアーティスト写真だった
あのセピア色したメンバー4人の写真を吉井和哉独りだけ
切り離した写真だ。
有賀さんのブログによるとあれは、1998年6月24日
京都会館第一ホールライブ終了直後の写真なのだそうだ。
ステージで全て放出し尽くしたというか、
ヤりヤられ尽くしちゃったかのようなしどけなさ、
あの視点の先は、もうこの世のものではないのじゃなかろうかという位な
危うさと儚さを感じる。大好きな写真だ。
エロい格好イイ綺麗な吉井和哉の写真は、他にも沢山あるけれど、
この右横に雄々しい喉仏をこれみよがしに突き出して、
煽情的に煙草の煙を吐いて魅せるエマ、真下に首をかしげ目を伏せる
セクシーなヒーセ、斜め下にゾクリとするほど野生の目をしたアニー、
この4枚が揃って一つの作品だと思ってきた。

THE YELLOW MONKEYのファンクラブ会報「PETTICOAT LANE」の
34号がこの表紙だったし、ファンクラブ更新特典で貰った
「SO YOUNG」のメロディーと歌詞が印刷された下敷きも
この写真だった。
2011年、吉井和哉が自ら選んだ写真がこの切り離した写真だったのだ。
凄く好きな写真だからこそ、
この意味も大きいのだろうと改めて感じた。
セピア色をしているせいか、
古い歌のメロディーを思い浮かべた。
日暮らしというフォークグループの「いにしえ」という曲だ。
”遠いいにしえの 恋の想い出に
 眠れずに昔の写真を こっそり出して見る
 はるか町を 見下ろして木陰に座り
 風に吹かれたあの時の
 あなたの横顔の甘さ
 いにしえの 恋の想い出は遠すぎて
 今はもう何も あの日から帰らない ”

作詞作曲の武田清一と言う人は、
かの忌野清志郎さんが高校二年の頃組んでいたバンド
THE REMAINDERS OF THE CLOVER
(ザ・リメインダーズ・オブ・クローバー)だったのだそうだ。
そしてこのバンドが終わり清志郎さんが自分のバンドを作る時に
バンド名をREMAINDERS OF THE CLOVER SUCCESSION
(ザ・リメインダーズ・オブ・ザ・クローバー・サクセッション)
長すぎるのでR C サクセッションになったのだということを知った。
清志郎さん写真展を開いておられる有賀幹夫さんと繋がった!
”今はもう何も ・・・”と少しばかりブルーが入っていた私だけれど、
この繋がりがとても素敵なことに思えて癒された。



「いにしえ」日暮らし
http://www.youtube.com/watch?v=6oX7pew6THU&feature=related