ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

おべんとうの時間

おべんとうの時間

おべんとうの時間

先日吉井和哉がラジオ番組にゲスト出演していて、
番組DJの方に「お薦めの本」を尋ねられて、
この本を紹介してくれていた。
ANAの機内誌に連載されているものが纏められて
一冊の本になったものだ。
吉井和哉曰く、『全国で働く人のお弁当を
ご夫婦で取材されていて旦那さんが写真、奥さんが文章というふうに
作られていて、色んなドラマがあって、泣いちゃう時もある』
のだそうだ。
早速取り寄せて読んでみた。
一番最初に登場するのは、牛舎を回って搾った牛乳を
集める「集乳」のお仕事をされている土屋さんのお弁当。
海苔を巻いた大きなおにぎり一個だ。
朝3時に起きて4時過ぎに家を出なくちゃいけないから
かあちゃんに悪いから」自分でどうやったら早く
作れるか工夫したおにぎり。
夕方仕事が終わってスーパーで好きなおにぎりの具を買ったりして、
家族で夕飯を食べて、たまには自分で「男の料理」をして。
初っ端から、やられちゃいました。
おにぎり、本当に美味しそうだ。
土屋さんとこの食卓は、愛に溢れたあったかいものなのだろうなあ。
その他にも、海女さんや「砂掛け」おばさん、駅員さん、
様々な職人さん方、、、それぞれの生い立ちや
仕事に対する誇りや気概、家族への愛と感謝の心が
お弁当の話から伝わって来る。
皆さん本当に良いお顔していらっしゃる。
この写真を撮りお話を引き出した阿部了・直美ご夫妻の
骨折りの賜物なのだろうね。
心がほっこりする一冊だった。

“おはよう おはよう”の
 「LOVE & PEACE」と
“明日の朝焼きたての
 パンを出してくれたらいい”の
「星のブルース」両方の愛の豊かさと幸せの意味
っていうものを改めて感じさせられた。