ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

「吉井和哉 2011年に刻んだ永遠の10曲」

ROCKIN’ON JAPAN 8月号』
吉井和哉 2011年に刻んだ永遠の10曲」を読んだ。
発売前、「吉井和哉が選ぶ永遠の10曲」という風に
捉えていたから、雑誌本編を読んで、吉井和哉が2011年
「Flowers&Powerlight Tour」で歌った中から
選んだ10曲だった事に少し驚いた。
『球根』
このRomantistTasteで何度も何度も書いているように
「球根」「BULB」はTHE YELLOW MONKEYの中で
私が最も愛する曲だ。
2007年bridge「吉井和哉の10年、10曲」に
この「球根」が入っていなかったから今回
選ばれていて安堵した。
というより今回のこのツアーで「球根」が
LIVEの大きな核だったものね。
この「球根」は、最初のツアー構想時には、
歌う予定に無い曲だったという事が信じられない程に、
この曲なしのLIVEがどのようなものになっていたか
想像も出来ない。
プリプロ時に吉井和哉が思い描いていたという
「カラフルな歌詞」がどんな感じだったのか、
当時吉井和哉を襲った価値観を根底から揺る返す
出来事がどんなものだったのかを想像することも
出来ないし、その必要も無い事だろう。
人それぞれ秘かに十字架を抱えているのだろう。
私には、この「球根」の歌詞が良い。
この「BULB」の歌詞と訳詞がベストだ。
「死」と「性」と「生」がこんなにもダイナミックに
鮮やかに歌われる曲をずっと愛して来た事を
誇りに思う。
『バラ色の日々』
THE YELLOW MONKEY時代、この「バラ色の日々」は、
葛藤の中から生み出された曲だと思っていた。
突然何が起こったんだ!?と思ったあのカーリーヘアーに
コスプレみたいなアーティスト写真。
そして2006年2月28日大阪城ホールLIVEアンコールでの
ソロになって初めてのTHE YELLOW MONKEY曲披露。
この曲は、色々な想いを呼び起こす曲だ。
THE YELLOW MONKEYの頃、ソロLIVEが始まって間もなくの頃、
そして今、ずっと力強くこの曲が育って来ていることを
感じた。
『TALI』
“盛り上がらないんですけどね、全然”とか仰っているが、
そんなことはないでしょ?この曲大好きだ!
全く持って「幸せ」な歌だとは思わないけれども(笑)
『BEAUTIFUL』
初めて白状しちゃうけれど、私は、この曲苦手だった。
「BEAUTIFUL」発売当時に吉井和哉が大層傷ついて
弱っているように見えて、「苦手」と言わずに置いた(笑)
だってスコットランドの処刑場へPV撮影に行って、
危なっかしい事を言ってたし。
曲が嫌いと言う訳じゃなく、あくまでも苦手。
今回のインタヴューで“だめなお父さん”と
仰っているけれど、私は、当時、開き直りに聴こえた。
今は、「自分の弱さもずるさも認めて愛し愛されていこう」
とでもいうような希望の光が強くなっているような。
『シュレッダー』
吉井さんが仰っているように、このツアーの「シュレッダー」は、
本当に吉田佳史さんが凄かった。
“一番守らなきゃいけないもの、守ってあげたかったもの”
“壊れていく世界”“守るために”吉井和哉は、
ギターを弾いて声を出して、
音に魂をぶつけているのだろうと思った。
『ONE DAY』
“降りた電車に誰が乗ってたかなんて
 気にすんな もう彼らは遠くへ行った”が未だに
引っ掛かる弱い自分がいる(笑)
けれど、“ONE DAY”と何度も高く拳を挙げるうちに
もやもやが浄化されていく。
吉井和哉流応援歌になったよね。
『LOVE&PEACE』
この曲を吉井和哉が作った時と今とでは、
この「LOVE&PEACE」が大きく違う響き
を奏でたであろう曲だ。
“毒素を消す”力を持っているんだ。
『GOODBYE LONELY』
“普遍的な曲”吉井和哉が“一番好きな曲”と
話しているのが良く判る気がする。
『HIGH&LOW』
バンド「ナポリタンズ」最高!
『FLOWER』
生殖器と同時にいつも自然の一部が
歌詞になったなあ”って
“君の好きな赤い花とおしべとめしべもキスを交わし”
(RomantistTaste)もですね!
“きれいな地球のイメージ”という箇所で、
2009年初め「ビルマニア」が発表された時に
私が感じていた、「地球、生命、花」のあのキーワードが
再現されたようで嬉しかった。