ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

SWEET CANDY RAIN

この十数年来、どんなに辛い時も悲しい時も、
いつも心を癒してくれるのは、THE YELLOW MONKEYの曲、
YOSHII LOVINSONそして吉井和哉の曲だった。
あの日以降、全く吉井和哉の声を聴こうという気に為れなくて、
その事がまた辛く哀しいと感じていた。
ここ何年も、「自分にとって最大の娯楽が吉井和哉」だと、
そう思い込んで、どんどん吉井和哉という人に、
己の理想像を託し続けていた、その間違いを一気に突きつけられて、
当惑してしまった、更に勝手に自分のトラウマまで抉って、
大ダメージを受けてしまった、ただそれだけの事なのにね。
ずっと長い間私は、彼の作り出す楽曲やLIVEや
音楽雑誌に載せられたインタヴューの言葉たちから
吉井和哉という人の生き様というものを、目で見て聴いて
感じて生きていきたいと願って来たけれど、
そもそもそれが間違いだったのだろう。
この熱愛騒動でワイドショーに取り上げられて、
元「イエモン」と紹介される吉井和哉という存在も
バックで流されるTHE YELLOW MONKEYやソロの吉井和哉の曲も
全て汚されたようで、価値を引き摺り下ろされたようで、
その事がたまらなく悔しかった。
自分が最高と感じて来たその価値観を否定されたような気さえした。
Facebookで厳しいコメントが多く寄せられていたけれど、
ファンは決して「女の嫉妬」からの意見なのではないのだ。
女性ファンが多い「吉井和哉」という存在を
本人がもっと強く自覚すべきだったとは思うけれど。


もう曲の背景なんて考えるのを止めよう。
曲を作りLIVEを披露する吉井和哉もそれを創り出す
生身の吉井一哉という人間までをも丸ごと好きでいたかったけれどなあ。
吉井一哉と吉井和哉とは、別物。
そう、(やっと今に為って)判ったら、すっきりした♪


恐る恐る、「SWEET CANDY RAIN」をかけてみたら、
大丈夫だった。やっぱりこの歌は、良い。
「喪失を欠落を受容せよ」
この言葉をもう一度噛み締めようと思う。
そして哀しみ傷ついたかつての自分も、恥じることなく、
認めてあげようと思う。
誰も恨むことなく、誰の所為にもしないで。


『ありがとうありがとう
 私に流れた色んな人たちの血』



このブログへのコメントや、メールフォーム、
Twittermixiへのメッセージ、メール、その他、
たくさんの方々から頂いたお便り、
本当に嬉しかったです。
思い起こせば、THE YELLOW MONKEY活動休止の時も、
解散正式発表の時も、吉井和哉「自伝」発売の時も、
語り合う皆さんのお蔭で乗り越えられて来たのでした。
どんなに励まされ勇気づけられて来たことか!
ありがとうございました。
こうやって皆さんとTHE YELLOW MONKEY吉井和哉
応援し続けて来れた事が私の誇りです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。


SWEET CANDY RAIN

SWEET CANDY RAIN