ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

友川カズキ「花々の過失」DVD

花々の過失 [DVD]

花々の過失 [DVD]

『フランス人映像監督ヴィンセント・ムーンがとらえた、
魂に響くひとりの男の美しい人生ドキュメント』
若い頃は、そりゃあもう超絶美形だった友川カズキも、
最近では、流石に年相応に老けたなあ、なんて思っていたが、
このDVDの中で、黒い帽子を被り、黒の長いコートで
雑踏を歩く友川カズキは、美しかった。
ライブハウスで、焼酎?のコップを傍らに、
ギターを掻き鳴らし魂の咆哮をする彼は、神々しかった。
競輪場で券を買い、レースに熱中する彼が、
場に馴染みすぎていて何だか面白かったし、
狭いアパートの一室でTVのレース中継を見ている彼が、
思わず立ち上がって応援して、直後、悔しがっている様子が
本当に可愛らしくて堪らない。
友川カズキ以上の美貌の息子さんが、
初めて父親と3日間旅をするという場面が出て来る。
ずっと家に居なかった父親、ふらりと現れて、
「一年ぶり?」「いえ、3年ぶりだよ」と答えたという
エピソードが切なくほろ苦い。
でも息子さんに「友川カズキ」を知って貰えて、
『より好きになった』と言って貰えて
本当に良かったですねえ!
いろいろな演奏シーンも出て来るけれど、
私が一番感動したのは、かつての遊郭の建物の
豪奢な座敷での友川、そしてチェロとマンドリンという
3人での演奏だ。
あの「ピストル」は、鬼気迫るものがあった。
特別収録されている路上ライブ「A TAKE AWAY SHOW」が凄い。
あれを目にした人は、その場から身動き出来なかったのじゃないかな。







ここからは、吉井和哉ファンとしての感想。
友川カズキ吉井和哉とでは、奏でられる音楽も
表現方法も全く違うという事は、良く理解しているつもりだ。
けれど、友川カズキがたった一人でギターを弾いて歌う
その熱量に、同じく吉井和哉がギターを弾いて歌ったとしても、
全然敵わないだろうと強く感じた。
友川カズキの弾くギターは、指板に貼られた象嵌
とても綺麗だけれど、この間吉井和哉がモバサイトに
写真を載せていたギターより価格は、低いものだろう。
小さなライブハウスで演奏して、打ち上げで酒を呑んで、
そして仕事のない時には、家で競輪を見る・・・
それだけで幸せ!というような友川カズキ
対して吉井和哉は、私生活で赤ベンツその他多くの高級車、
あまたの女性達、高級ギター&機材達
ライブでは、実力者揃いのバックバンド、大掛かりなセットと照明。
恵まれ過ぎて仕舞ったのじゃないだろうかと、ふと思った。


追記
今日、6月18日、凄いものが届いた。
友川カズキ公式ウェブサイトから「花々の過失」DVDを
購入していたので、色紙が送られて来たのだ。
印刷のものだろうなんて思っていてごめんなさい。
自分の名前を書いて下さった事にも感激したが、
何といってもこの絵が素晴らしい!
吉井さんなら「わぁ、大っきい!(はぁと)」とか
言っちゃいそうなモノが描かれている。
マイクのようにも見えるし。
 私の邪な目がそう見せているんじゃないですよね?(笑)

家宝にします!