ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

Lullabies to Paralyze (W/Dvd) (Dlx) (Dig) (Spkg)アーティスト: Queens of the Stone Age出版社/メーカー: Interscope Records発売日: 2005/03/22メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見る

吉井のお陰で初めてQUEENS OF THE STONE AGEを聴いた。
「LULLABIES TO PARALYZE」
格好イイじゃないか。
サウンドはハードだけれど、ヴォーカルが湿り気があって、
所々思いがけずに現れるメロディの綺麗さが癖になる心地良さだ。
先日のFM802の放送で吉井は『サウンドとか曲作りとかとてもツボで、
このバンドも実質なんかヴォーカリストの人が、結構イニシアティブをとって、
まぁソロのようなバンドのようなスタイルをとってるような
イメージがあって、YOSHII LOVINSONではそういう感じで
ちょっとやってみたいなぁーなんて思って影響を受けたアーティストだ』と話したそうだ。
「You Got A Killer Scene There, Man.」や「LIKE A DRUG」セクシーで妖しい♪
解説を読んだら、実質的にバンドのコンセプト、音楽面、運営に至るまで
常にバンドをリードして来たのは、ジョシュ・オムなのだそうだ。
前バンドからの盟友ニック・オリヴェリを非情に切り、己の求める音楽の道を
進むジョシュ・オムQUEENS OF THE STONE AGEの姿に吉井和哉
何を重ね合わせて見たのだろう。
ジョシュは『逆境に恐れをなして無力になってしまう(PARALYZE)のは、
ごめんだ。傷つきながら生きるのが人生だろう?』と語ったそうだ。
“歩いて行かなきゃ延々”かな。
ジャケットに描かれる「妖しい闇の中光を手に前に進んでいく少女」。
少女が捧げ持つ器の中にあるのは、ジョシュ曰く「希望それから愛」だという。
遥かな遠い道に「希望と愛」それは、吉井和哉の姿に重なる。
『楽曲はもちろん、本人の意思も今まで以上に「新鮮さ」を意識している。』という
新曲「BEAUTIFUL」に期待が募るが、やはりいつもながら私は、
吉井和哉の変化が少し怖い。
12/24発売のbridgeのインタヴューも。
このアルバムの解説の中で坂本麻里子氏が
『自らのヴィジョンを100%具現化する為なら、アーティストはエゴイストに
なっていい。そうあるべきだ。』と述べている。
けれど、私はまだそこまでの境地にはなれない。
吉井にはエゴイストを貫くタフさを補強して欲しいと願いつつも、
それではやはり淋しいと感じてしまうのだ。