ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

NHK BS「スーパーライブ 吉井和哉」

放送前までは、自分が行けなかった武道館LIVE、インタヴューはありがたいけれど
2月24日のLIVEは全部放送して貰いたいしインタヴューでLIVE場面がぶつ切りに
なるのは残念だなどと、少々不満に感じていた。
けれど、飛鳥山公園の桜を背景に始まったインタヴューは、
想像していた以上に内容の濃いものだった。
満開の桜を背に『幼い思い出の中にある色は「ハンマートーン」』と語る吉井。
十条の駅から十条銀座、そして亡きお父さまが舞台に立った篠原演芸場が紹介されていた。
舞踊がお好きだったという父親のその血が、あの吉井のステージパフォーマンスに
確実に繋がっているのだと、それを語る吉井の表情が優しく
どこか誇らしげに見えて心に残った。
LIVE映像の合間に差し込まれるインタヴューは、流れを遮って仕舞うかと
最初心配していたけれど、一曲一曲をより深く味わう手助けになっていたと思う。
「HATE」                        
「FALLIN’FALLIN’」              
「BLOWN UP CHIDREN」昨年のツアーで聴けなかった曲たちが
この一年で更に熟成されて心に響いて来た。
『雨と海の歌が多い』と笑う吉井が『雨の日に家にいるのも好き』
『いつか晴れるじゃん』  と語った時、私はこの人のこの『雨上がりの虹』のような
ところに惹かれているのかもしれないと感じた。
CDが出た時からとても好きな曲だけれど、「SWEET CANDY RAIN」が本当に沁みる。 
THE YELLOW MONKEYを解散して目標を見失ったとまで弱った吉井が
また『歌』への情熱を取り戻してくれて本当に良かった。
『メロディと言葉と曲しかない』
吉井和哉」である事に正面から向合い、受け入れ、そして
新たなより高い目標を掲げて歩き出す。
『もっと遠くまで』
大丈夫、あなたならもっとずっと遠くまで歩いて行ける。
私達ファンもその歩みをずっと見守って行きたい。
ところで、LIVE映像でのツボは、「FINAL COUNTDOWN」での
エマさんの「天使の歌声」&吉井の「良かったよ♪」の肩タッチと
「HIKARETA」 で吉井が魅せてくれたのエマさんギターコード捌き
&ワウ押さえ。
しーたかさんがにこにこと切れ味良いドラム叩いているのも、柴田さんが
華麗なキーボード鳴らしてくれているのも、根岸さんがバッチシリズム刻んで
麗しのコーラスしてるのも、バーニーがホントに気持ち良さそうに
身体揺らしてギター掻き鳴らしてるのも、とっても素敵だけれど、
何と言っても一番嬉しいのは、エマさんが笑顔でギターを弾いている姿と
その横で満足そうに笑う吉井の姿だ。
『これからまたバンドを組むかもしれない』
その言葉にまたビクッと為ってしまう悟り切れないファンで申し訳ないが
私の信じた「BEAUTIFUL」を守って生きたいと願う。