ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

愛の連鎖

ジョン・レノン・スーパーライヴでトリビュート・バンドのバンマスを
務められた和田春彦さんのブログバンマスのぼやきを教えて貰った。
出演アーティストとのリハーサルの様子がとても興味深い。
特に吉井和哉とのセッションを『すごく刺激的で大いに盛り上がり』、
『吉井さん自身は相変わらずのクールさ』だが、
『彼はこちら側をやる気にさせる何かを発散してくる』と書かれていて、
とても誇らしく思った。
ビートルズ時代のジョンのある名曲を、オリジナル通りでなく・・・
全く別のサウンドにアレンジ・・・かなり大きなスケール感を
持った曲になった』『とても高揚感のある時間になりました』
これは、「HELP」のアレンジについて仰っているんだよね。
本番でもこの演奏は、非常に評判が良かったそうだし、
いずれTV放送で見聴き出来る日がとても楽しみだ。
スーパーライブ翌日の吉井和哉がモバイル公式に書き込んだ
『ロックって熱さ?ここ何年か、オレには熱さが足りなかった。
とはいえ、熱さを取り戻したかというとそうでもない。
熱さを取り戻そうと、必死になって鳴らすのも十分熱いだろ。

ジョン・レノン・スーパーライヴでの裏側で、
なんでもないふりして必死になってる、同世代のミュージシャンと
穏やかな時を過ごせて、今日は幸せだった。
ジョンがくれた、かけがえのない一日だった。
みんながんばってるよ。
みんな、いちいち細かいことは言わないけど、
本当にがんばってるんだ。』という文章をもう一度
噛み締めるように読んだ。
吉井和哉は、色々な場所で色々な出逢いをして
確実に様々なものを吸収しているのだね。
2001年秋、吉井和哉が初めてジョン・レノン・スーパーライヴに
出演した時、ステージに鈴木享明氏を伴って現れた姿に
私は、どうしようもなく動揺した。
あの時私は、吉井和哉THE YELLOW MONKEYメンバー以外の人と
組むことを受け入れ難かった。ソロツアーが始まり
吉井サポートメンバーの顔ぶれに少しづつ慣れてはいったが、
インディアンツアーでエマさんのギターが不在である事実は、
やはり私には、想像以上に大きなものだった。
今日この和田春彦さんのブログを読ませて貰って、
好きだという気持ちだけでミュージシャンを枠に嵌めようと
するような、自由を奪うような想いは、
とても申し訳ないことなのだろうと思わされた。
吉井さん、どうぞ思うまま新しい風を吹かせて下さい!
どんな化学変化を起こして魅せて下さるか、楽しみしてます。

新しいと言えば、mixi日記内で高橋栄樹監督が
「バッカ」MVについて、『イエローモンキーのビデオを撮っていた時からは
随分変わった気がする』と書いておられた。
実際、7年振りに吉井さんにカメラを向け撮影を開始し、
演出をした直後くらいに 吉井さんから
「もしかして、キャラ変わった??」と聞かれたのだそうだ。
技術的に、細かいカット割りがなくなったし
カメラアングルも、色彩も、そんなにこだわっていないのだという。
『ただ一つこだわっているのは、・・・画面の中にいる人々が本当に息づいていて、
それが 画面外の(つまり映像をみている方々)の友人として、
佇んでいられるかどうかに、興味が集中している。
だからもしMVを観て、その中の人物に、今まで以上の愛着を
感じてもらえたら、僕の仕事は殆ど完了してるんだろう。』
と仰っている。
「バッカ」PVを見て、とても懐かしい切ない気持になったものなあ。
サラリーマン吉井和哉は、「JAM」の中のあの孤独な青年の歳を重ねた
姿なのか、はたまた時空の旅を続けるジョバンニの化身なのか、
高橋監督の意図するところを私は、完全に理解出来ていないかもしれないけれど
とても印象的なPVだった。
最近BLOGを開設されたらしい。
EIKI TAKAHASHI BLOG
期待してます!