ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

昇ろう 彼方まで

愛などとても 軽いもの
この羽より 軽いもの?

紫の空と 狂いそうな現実を
足して2で割って 愛はどれだけ 残るだろう


THE YELLOW MONKEYマイベストソング「遥かな世界」が
究極の純愛だとしたら、この「紫の空」は、エロスの極致として
最高位を競っている。それくらい好きな歌だ。
『名前の中に口が3つあるので、品のあるシンガー』だそうな
吉井和哉氏が『フランス語で“オーガズム”のことを“小さな死”というそうです。
ボナぺティ。』等とSMOKEY KAZUYAに書いていたものだから、
“昇ろう 彼方まで ・・・あわてないで 一緒に行こう”の
フレーズを思い出して仕舞った。
ちょっと調べたら「オーガズムとは脳内の酸素が欠乏することにより
快感物質が大量に分泌された状態で、アクメオーガズムにある女性の脳と
臨終の際のそれは驚く程似た状態になっている」のだそうだ。
『フランス語でオーガズムは「La petite mort=小さな死」』とも言うらしい。
それとは別に、SEXの充足の後に男女とも深い眠りに堕ちる事を
「小さな死」と表現するという説もあった。
私がこの「小さな死」で連想したのは、「SEXとは1回ごとの死」という言葉だ。
私がこの言葉に出会ったのは、半村良の「妖星伝」なのだけれど、
この本では「SEXは1回ごとの死。生殖に伴う快感とはごまかし。
逆に死というものは快感であり、それを苦痛とか恐怖でごまかしている。」
という事が語られている。
快楽の極致オーガズムが死に喩えられる・・・これは「遥かな世界」や
「天国旅行」の世界にも通じていて、私が嵌る訳だ。
半村良が人間の愚かさや哀しみ、性の妖しさ激しさ、生きるということが
どれ程過酷で辛く苦しいことであろうとも、人間は生き続けて行かなければ為らない
純粋な知性を求める為にという事を描いているとすれば、
吉井和哉は、YOSHII LOVINSONの作品も含めて、生と性と死を
真摯な姿勢で歌い続けている人だと思う。

YOSHII LOVINSONから吉井和哉へ名前が変わっても、これからも
ずっと彼の作品に顕れてくるであろう生と性と死を
感じて生きたい。
今までひっそりやっていた私のHP「PurpleSky」を
公開する事にしました。
私は、THE YELLOW MONKEYが吉井和哉が好きだから
HPをやってるんです。私のHPは私が責任を持ちます。
どうぞ宜しくお願いします。