12月28日武道館で、吉井和哉は、
『永遠に続く 人間の出逢いと別れを・・・』と言って
この曲を歌い出した。
吉井和哉は、“君との願い”を“ひらひら はらはら”降り積もる“雪”にたとえる。
“銀色に輝いて”
“雪が口に入るからね”
歌詞も曲調も堪らない程切なく、どこか懐かしさも覚えて、
忘れられない曲に為った。
雪は、確かに冷たいのだけれど、音も何もかも消し去ってしまうような、
全てを包み込むような、そういう力もある。
この歌の主人公は、(「CUT」を読むまでは、吉井和哉自身だと思っていたが、
新アルバム「VOLT」は、フィクションだということなので)
前世の記憶を持ったまま輪廻転生を繰り返しているのかな。
転生する毎に記憶がリセットされて仕舞う最愛の人と本当に結ばれる為に。
だから“今度はもっと急いで 君を探すからね”なのだろうか。
最初、ロマンティックの極みだと思った。
けれど、ロマンティックという言葉では、捉え切れないと気付いた。
切なさの“涯(はて)”にある世界だと感じた。
私の大好きなTHE YELLOW MONKEYの「遥かな世界」や
「エデンの夜に」とは、また違った世界だ。
人の魂が還るところは何処だろうね。
永遠の幸せなどというものを私は、信じていないけれど、
出来るものなら、愛する人の傍で最期の眠りに就きたいと私は、願う。