ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

「ROCKIN'ON JAPAN2009年4月号」と「CAST」

ROCKIN'ON JAPAN2009年4月号を読んだ。
山崎洋一郎氏が仰る通り『犯罪的美麗写真』だ。
本当にこの人は、見事に顔に現れるよねえ。
艶が戻っている。とてもイイ状態なのだろう。
山崎洋一郎氏というTHE YELLOW MONKEY時代からの
吉井和哉を熟知しているお方が吉井和哉
肉迫しての『VOLT』全曲なのだから、濃くない筈が無い。
このアルバムを山崎氏が『始まりのアルバム』と評し、
吉井和哉が『突入!』と語っているのが
とても頼もしく嬉しく感じた。
シングルとして出した「ビルマニア」が出来た事は、
本当に大きな手ごたえだったのだね。
『成仏』かあ。長い長いトンネルを抜けられて良かった。
「フロリダ」の解説で
『《イギリスで買ってきたレザーパンツの匂いがした》っつうのは
完璧に、もう、イエロー・モンキーは要らねえよっていう意思表示
でもあるんでね、自分への(笑)。』

まさか、こんなにもハッキリと活字にされているとは思わなかった。
もう「察しろよ」という段階は過ぎて、言葉に出せるようになったのだね。
「ウォーキングマン」でも
『頭の中の鳴ってる音と、寸分の狂いなく鳴りました』
『信じてずーっとやってきて。それができたんでしょうね。』

こういう部分を目にしていると、少し前なら自分は、
「その音は、THE YELLOW MONKEYではどうしても出せない音なのか?」等と
淋しく思ったりもしたのだろうけれど、今回は、そうでは無かった。
THE YELLOW MONKEYの未来というものを胸の奥の大事な部分で
今も祈り続けているけれど、もう、悲壮感というものではない。
「ONE DAY」の
“この願いが叶うといいな ずっと自分を信じているんだ”
私のこの「希望」は、吉井和哉にとったら迷惑なものでしかないのかも
しれないけれど、私は、私の直感を信じる。
うちのサイトのBBS「背中の希望を胸の激情を」には、
“我らがTHE YELLOW MONKEYは、永久に不滅です、WELCOME!”という文字を
掲げている。この前の「MUSICA」インタヴューが出た時、
私は、もうこの文字を消さなくてはいけない時が来たのかと慄いた。
けれど「VOLT」が発売されて、このアルバムの中で、歌詞と曲で
吉井和哉がこれほどはっきりとTHE YELLOW MONKEYからの脱却を歌っている
にも拘らず、私にとっては、逆に妄執から救われた気がした。
THE YELLOW MONKEYを好きでいて良いんだよ。”と
許して貰えたような気がした。

次に「Interview File cast vol.39」を読んだ。
モノクロの写真だけれど吉井和哉インタヴューと合わせて22Pも載っている。
インタヴュアーの方がTHE YELLOW MONKEYYOSHII LOVINSON吉井和哉
聴きこんで下さっている方で、切り口が一味違う、とても深い話を聞かせて貰えた。
この「VOLT」発売に合わせて、沢山の雑誌やラジオ出演・コメントなど、
追い掛け切れないほど様々なものがあるけれど、
やっぱりインタヴュアーの方によって、内容が凄く左右されるものなのだね。
時間が長ければ良いっていうものでもないし、
ページ数が多ければ良いというものでもないのだと思った。
地方でしか手に入らない雑誌でも、通信販売でこんなに素敵な記事を読めて
とてもありがたい。4年後とは言わず、また近いうちに吉井和哉
取材して下さい♪