ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

望むのは、

『吉井さん、吉井さん、
あなたは、お空の高いところにいて下さい。
高い、高いところで輝いていて下さい。』
それが今の私の素直な気持ちだ。

この一週間くらい「人間失格」を読むとか読まないとか
モバサイトでの書き込みを見ていて、ずっと
何だかもやもやしていた。
私も最初は、太宰治の「人間失格」は、
吉井和哉にとって危険じゃないのかなあ、等と
勝手な心配をしたりしていた。
その後、「ブラックホール時代のニューヨーク」で
撮ったという黒コート姿のYOSHII LOVINSONのフォトを
出して来て『ある種の「文学的」とか
デカダンとかもう僕には関係ないのかも』
『その数年間で本当に僕は強くなったと思う。
今年の夏、本格的に次のアルバムの制作に
取りかかります』との言葉がとても頼もしくて嬉しかった。
それなのにその同じ日の夜に、寝タバコ?で
右下まぶたを火傷して『ひりひりします〜』?
ひりひりしてるなら携帯で写メってる場合じゃなくて
もっとしっかり冷やさなきゃ。
第一、火事を起こしたらどうする。
煙草を止められないのはもうしょうがないのだろうけれど、
こたつ布団に焼き焦げだとか、寝っ転がって煙草とか、
あまりに危機管理が無さ過ぎる。
火事は、人の命も大事な物も色んな喪うものが多過ぎるのに。
続いて書き込まれたのが『今のうちにもっと甘えとこ』!?
こういう判っててやる男って本当に怖いわ(笑)
案の定、モバBBSでは、優しい可愛いファン達の心配するメッセージが
溢れていた。
吉井和哉ファンは、本当にあったかくて良かったですね。
私ももっと優しいピュアなファンだったら良かったのに、
今回は、何だか「違うんじゃないのかなぁ」と思って仕舞った。
昨日の昼間の『うちのガジュマルさんも気持ちよさそう
妖精さんがいるでしょ』っていうのも、とても柔らかで
ロマンティックな風景だとは、思うけれども。
そして極めつけは、深夜の
『「人間失格」はあまりにも共感してしまいそうな気がして・
やっと立ち直ったので
でも、またいつの日かどん底に落ち込んだ時が来るなら
その時には必ず読んでみたいと』
『そしてその時彼と同じように
自ら命を絶つようなことがあるとしたら
もはや失格も合格もないような気がします』
一体、自分の影響力を何だと思っているのだろう?
例えだとしても《自ら命を絶つ》
などという言葉を使って欲しくない。
『家には他にも読んではいけなさそうな本が何冊か、
本棚に何年も』あるそうだけれども、
『実はそこに書かれてるのが、自分の人生のテーマだとして
あっさり答え合わせをされたくない気持ちがあるのか』?
自分の人生の答え合わせが、自分を知りもしない他人の本の中で
出来る訳ないじゃないですか?
『人の数だけ人生がある』でしょう?
読んでもいない本にいつまでも引き摺られるくらいなら、
性根据えて読んで仕舞えば良いんだわ、と思う。
43歳のミュージシャンが大勢のファンに「可愛い、守ってあげたい」などと
言われてちゃダメだ。
私も普段直ぐそういう事を自分のサイトに書いているから
偉そうな事は、言えないんだけれども。
最近の吉井和哉は、ファンに歩み寄り過ぎる。
かなり以前にある雑誌の編集者さんが、THE YELLOW MONKEY時代の
吉井和哉のことを「つーん、シャナリしゃなり」と形容していらして、
その情景が目に浮かぶようだと感じ入った事を思い出した。
その「つーん、シャナリしゃなり」の後には、
物凄く人懐っこい笑顔もみせるんだけれども、また次の場面では、
オーラが違うという話だった。
私が惹かれるのは、手を伸ばせば届きそうなところにまで
下りて来た来たひとではなく、高い空に燦然と輝き続けている
ロックスターだ。
ミステリアスでいて欲しいとは思わないけれど、
(言葉は悪いかも知れないが)
ファンを必要以上に刺激しないでいて貰いたい。
ただでさえモバBBSというのは、距離感が掴み辛くて
苦しんで仕舞う人を生む危険があると思うから。