ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

巨大なモーターのエスカレーター

活動休止が発表された頃に聞いた話なので、細かい部分が違っているかも
知れないのだけれど、吉井さんがバンドの事を
「株式を上場している企業のように為って仕舞っていた。」と
語ったんだそうです。
菊地英昭』の中で語られた、『イギリスから帰って来た吉井が
「とりあえず、もう疲れた」と言ったのが、第一声。』...この事と
合わせて考えると、何だか納得出来る気がします。
音楽産業という《巨大なモーターのエスカレーター》に乗り込んだ彼等。
次第に高い場所に登り詰めて行った時、自分達では自由に身動き出来ない大きな力
それは外界からの風圧だったり、ビジネスとして成り立たせる為の様々な思惑だったり、
軋轢だったり。一旦乗り込んで仕舞ったエスカレーターに向かって
「もう少しゆっくりにしてくれ。」だの、「ちょっと止まってくれ。」なんて
言っても無理ですよね。だから、思い切って危険を覚悟で
飛び降りたんじゃないのかなあ、と思うんです(笑)
エスカレーター》に乗ったまんま、自分達の望んでもいない場所へ
連れて行かれる位なら、期限を付けない休止というリスクを敢えて犯してでも、
自分達の思うような活動をしたいという未来を選んだのじゃないでしょうかねえ。
“裏か表か答えは100年後に知るだろう”だそうだから
彼等がどんな答えを出して下さるのか、楽しみに待ってる事に致しましょうか♪