スティーブンがジョーの事を「こんな気持ちにさせてくれるのはジョーだけ」と
惚気まくっているロッキンオン3月号をようやく買った。
エアロはやっぱり怪物だ。タフなんだね。
半年も家に帰れない過酷なツアーの日々に辛さ、淋しさを感じる事があろうとも
「ステージの上では、一度だって孤独を感じた事はない。」というその強さ。
ファンに囲まれ、彼のエネルギーを受け止めたファンがまた彼に返す光景が天国。
彼の中にある理想のロック・バンド像に命を吹き込んでくれるのはファンだ
と言うスティーブンはファン全体の愛をまるごと飲み込んで
自分達のパワーに変える術を掴んでいるのだろう。
ロックンロールとは基本的に、自由と喜びであり楽しい事だと思うと語る彼は
53歳と言う歳が信じられない程、パワフルで輝いている。
片や今号の表紙は1967年2月20日生まれと言うから生きていれば今年35歳に
なっていただろうカート・コバーンだ。
「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」【ネヴァー・マインド】での
激烈な成功とそれゆえの苦悩と挫折そして衝撃的なその死に様と、伝説或いは、
神話と化して仕舞った彼を思うとやるせなくなる
あの大きな身体でギターを掻き鳴らす姿に、ある人の姿を重ね合わせてしまう。
今月号の中で当時のドラマーが「アルバム作りやツアーであんなに
辛い思いをするなんて、あってはいけない事だった」とか
「思い出すのはカートのギターを弾いている彼の手の形や口の動きで
今一番思い出すのは、幸せそうな笑顔と彼が本当に音楽を愛していたという事だ」
と語る部分では、涙を抑える事が出来なかった。
彼の抱えた孤独がどれ程深かったのかは想像もつかない。
比べるなんて馬鹿げた事だと判ってはいるけれど、
お願いだから自殺だけは止めて。
「だんだん消えていく位なら、燃え尽きたほうがマシだ」
そんなのは嘘だ。この世に生の有るうちは、生き続けなくちゃいけないんだ。
命の灯を自分で吹き消すなんて許されない。
あなたの生き様を見ているんですからね。忘れないで下さいね。
あらら!?何かコワイぞ。脅しだわコレじゃ(笑)