ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

ギタリスト菊地英昭

吉川晃司金沢LIVEへ行って来た。
本当に行って良かった。
一番最初に、エマが吉川晃司のツアーサポートとして参加すると
知らされた時、とてもショックを受けて
「吉井以外のヴォーカリストの隣でギターを弾く姿など見たくはない」と
エマの新しいステージを受け入れようとしなかった自分は、
何と愚かだった事だろうかと今は、思う。
黒シャツ、黒の細身パンツ、黒ストール、白の靴
(間近で見た方の話だと、つま先の尖った
エナメル靴だったそう)。
髪は、パーマが掛ってふんわりとしていて、
体格の良い吉川さんと並ぶせいか、尚一層華奢に見えるエマは、
とても若返っていたように見えた。
腰を低く落とし開脚したり、高く右手を掲げたり回したり、
見せ場を決める度に、あまりの格好良さにクラクラ来そうだった。
アンコールでのタンクトップ姿の肩の美しさたるや
後方座席の私さえ悩殺された。
吉川さんの曲は、アルバム「TARZAN」しか聴いていなかったが、
パワフルな吉川さんのステージング、軽やかなステップ、
心和ますMCに大いに盛り上がり、とても新鮮で楽しいLIVEだった。
エマさんを何度も紹介してくれてとてもありがたかった。
「石川の地元TVに出演した事あったよね?」と吉川さんに問われて
「えっ!」と返して「ああ。昔ね〜。」と答えたやり取りが
非常に面白かった。
アンプラグドコーナーのエマのギターは圧巻だった。
もっとエマのギターを聴きたいと思った。
LIVE後にエマファンの皆様とお話させていただいたが
「エマのインストルメンタルアルバム」を是非聴きたい。
この吉川LIVEでは、エマは実に、のびのびと楽しそうに
ギターを弾いていると感じた。
「WHITE ROOM」と「MY FOOLISH HEART」ツアーでのエマさんは、
あくまでも控え目に、THE YELLOW MONKEYでの
花形ギタリストとしての魅せ方を、自ら封印していた
ように思える。
吉井に知する遠慮や配慮が相当大きかったのでは?と思う。
THE YELLOW MONKEY曲を多く演った「39108」ツアーも、
THE YELLOW MONKEY曲だからこその遣り難さもあったろう。
だからこの吉川晃司LIVEは、余計な気遣いが必要ない分、
エマは純粋にギタリスト菊地英昭w全開に出来ているのだと思う。
こういう場を与えてくれた吉川晃司に心から感謝したい。