ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

NEVER MIND

帰国報告で『ロンドンに着いた時から風邪っぽく、
日本に着いたら一気にしんどくなりました。
しばらく 寝っころがります』と書き込まれて、
モバでは、体調を気遣うファンの声が溢れていたけれど、
今日の午後になって
『あほかというぐらい寝て』『大復活』されたそうだ。
良かった。
林家ぺーさんばりのピンクのトレーナーを着て
寝ていらしたそうだ。
ロンドンでは、黒の革コートを纏い、
いかにもロックスターと言わんばかりの
格好良さを魅せ付けていた同じ人とは、思えないような。
可愛い(笑)

体調が戻られたそうなので、
(とは言っても、まだお疲れが溜まっていそうなので、
無理せず栄養も獲って、充分休養を取って欲しいのだけれども)
このところずっと私が感じていた事をやっぱり書いて置く
事にした。
今回のロンドン旅行中での吉井和哉のモバイル書き込みは、
最初はそれ程でも無かったけれど、途中からは、
何だかとても心配に為る位、センチメンタリズムに溢れていたと思う。
『お礼を言いに行ってきます』
『今は動かないメリーゴーランドも、僕の心の中では
永遠に廻っています。』
THE YELLOW MONKEYが最も輝いた「SICKS」のリマスター盤製作の為に
ロンドンを訪れていたのだから、
吉井和哉自身、THE YELLOW MONKEYというバンドの生き様と
真正面から向き合う深い時間を過ごしたのだろうと思う。
きっとそれは、私が「いつの日にか」と願う夢の実現とは、
隔たりのあるものではないかと感じて、とても淋しく辛くなった。
それでも、儚くても、夢は抱き続けていこう。
それで良いじゃないか。

吉井が帰国した日に発売されたWHAT'S IN?吉井和哉×志村正彦
フジファブリック)対談を読んだ。
THE YELLOW MONKEYコピーバンドをやっていらしたという
志村さんの吉井和哉へのリスペクトっぷりが微笑ましかった。
ビートルズカバーアルバムでフジファブリックがカバーした
「アイ・ウォント・ユー」本当に良かったよ。
でも吉井が語った『僕が今やっているのはロックまがいのもの』
『ロックに取り憑かれて、死と直面しながらも続けていかざる
を得ない人たちと、ロックに取り憑かれてあっという間に
終わって、その後に苦しめられる人たち。そのふたつの対称。
僕なんか15年ぐらいで中途半端に壊してしまったから、
もうロックではない』という文章に驚かされた。
壊してしまったから、もうロックではない?
「真のロック」とは何ぞや。

私は、吉井和哉の音楽に震わされているんだけどなあ。
ビンビン心が震えるもの、響くもの、それが
私にとってのロックだと思っている。
壊れちゃったら修理すれば良いじゃない。
木馬が壊れていたら新しい木で繕って、
新しいペンキを塗って、金具が壊れていたら
頑丈な新しいボルトやナットで、また動かせば良いじゃない。
油を注せば良いじゃない。
私は、メリーゴーランドが廻り始めるのを待っている。