ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

GENIUS INDIAN TOUR初体験

24日武道館一日目を堪能して来た。
行く前は、24日のみで今日の25日公演を見ずに地元に帰って来なくては
いけないのはさぞ心残りだろうと思っていたが、
昨夜のLIVEを体感出来てさほど未練を残さずに済んだ。
ジュリアンの正面席で多分吉井の横顔を見る事に為るだろうと予想していたが
座席に座ってみると吉井のマイクが想像以上に近い。
しかも何故か吉井がジュリアン側斜め前方を向いて歌う事が多かった気がして
麗しいお顔、汗の滴り、後ろ髪の跳ねなどを非常に良く見させていただいた。
ZEPP NAGOYAでエマ側最前は、経験しているが、
今回の席はあの時以上の好位置だった。
これで当分席運は無いな。
この「GENIUS INDIAN TOUR 2007」ツアー、オープニングの遮幕の演出は、
皆さんのライブレポで知識を仕入れてはいたが、
「Introduction」から「Do The Flipping」の格好良さに痺れた。
薄布越しに見える艶かしい吉井和哉の動き、「Bili」」で幕が落とされ
現れたサングラス姿の吉井の細さ、髪を切って軽くウェーブの掛った
赤茶に見える髪の色、食べ頃熟れ頃といった風情だ。
「SIDE BY SIDE」
「TOUR 2005 AT The WHITE ROOM」あのツアーで演奏された頃より、
一層吉井の歌の表現力が増していると感じた。
「CALL ME」吉井の声が鋭く心に響いて来た。ある一点を除いて。
「ワセドン3」LIVEで化けた曲だと思う。鳴き声が良かった。
「シュレッダー」強い力を持った曲だ。
「聖なる海とサンシャイン」
THE YELLOW MONKEY曲がこの流れでこんなにも嵌る事に驚いた。
各地で歌詞の飛びが心配されていたらしい「PAIN」だけれど、
昨日はだいぶ歌えていたようで良かった。
吉井自作の訳詞を目にして楽しみにしていたオアシスの
「Don't look back in anger」の威力は絶大だった。
・・・・・・

そう 誰にも見えない未来を行かなくちゃ
風に揺れる Don't Look Back in Anger あじさい

そう シャレにもならない出来事の多さ
もっと遠くへ Don't Look Back in Anger 放て

そう 初めて感じる喜びの多さ
過去を抱きしめ Don't Look Back in Anger
Don't Look Back in Anger 飛び立て

さあ行きなさい

音源化無事成功するように祈ってます!
個人的に是非聴きたいと願っていた「SWEET CANDY RAIN」が私には、
この日のベストだった。
曲前のMCで「気持ち悪いアルバム」だとか何とか言っていたが、
謙遜か自虐か知らないが、この名曲に失礼にも程がある!(笑)
昨日のLIVEを見て「地味すぎる」とか「つまんなかった」とか
仰ってる人がいるらしいが
悪いけど吉井和哉のどこを見てそんな事仰るの?とお聞きしたい(笑)
キラキラあげあげROCK STAR振り満載の「39ツアー」は、
あれはあれで楽しかったけれど、そんなのは毎回いらないと私は、思う。
「SWEET CANDY RAIN」に続いて演奏された「WINNER」が、CDで聴くより
断然力のある曲に為っていた。沁みました。
「マンチー」の“始まった”コールも
「Love Communication」のワイパーも楽しかった。
けれど「Love Communication」のギターソロで現実に引き戻されてしまった。
慣れ親しんだエマの音ではない。
ジュリアンは、ぴょんぴょん跳ねてとても笑顔が可愛いキュートな人だし、
華麗にパワフルにギターを掻き鳴らしてて凄いと思ったし、
バーニーとの掛け合いにも見とれた。
でも「CALL ME」や「Love Communication」で
違和感を感じて仕舞った自分がいた。
集中力が途切れた自分を情けなく思ったり、吉井和哉に申し訳なく思ったり
複雑な気分だった。
でも仕方ないよね。
これからも吉井和哉は、THE YELLOW MONKEYの曲を演って行くだろうし、
曲に命を与え続けて行っても欲しいし。
ひとつ意外だったのは、吉井和哉は、ROCK BAND志向を強めているんだろうかと
感じていたのに、昨日のLIVEを見た印象では、
ソロヴォーカリストとバックバンドという形に見えた点だ。
素人が大変偉そうな物言いをして申し訳ないが、
ジュリアンもバーニーもギターが凄いと思うのに、
三浦さんや鶴谷さんや城戸さんの音も纏まって良いバンドだと思うけれど、
控え目過ぎないかな。
もっともっと化学変化を起こすくらいの火花を観たい気がした。
「バッカ」の白スーツが眩しかったなあ。
ひいおじい様の遺伝子を確実に受け継いでらっしゃるのですね。
数千万掛かるというPV予算にびっくりですが、
思い通りのPVを是非作って下さい。
期待してます!
「雨雲」のラスト、武道館の客電が着いたあの光景が鮮やかに心に残った。
宇宙の森へのトランス旅行から、現実の空間に無事着陸成功して、
とても満ち足りた幸せな余韻を噛み締めているそういう感触だった。