6年ぶりMステ出演ということで、番組が始まる何時間も前から公式BBSでは、
「オープニングの階段でこけないように」だとか、心配性の父兄のような書き込みが
されていて、実際私自身も、タモリさんとのトークで滑らなきゃ良いけど等と
少しばかりの不安も覚えつつ放送開始を待ちわびていた。
初っ端から「吉井和哉が“いきものがかり”に為っちゃったか!?」に驚かされたけれど、
ザ・クロマニヨンズのヒロトさんのお陰で「ソロちンガー」発言が出て
笑いが取れて安心した。
ひな壇でもヒロトさんの隣に座っていて楽しそうにしていて、
6年ぶりのこんなに大きなTV番組、しかも生、
以前はバンドのメンバーと一緒だったのが今はソロ!という
状況で緊張と心細さ最高潮だったのを、
ヒロトさんの存在で相当救われたのだと思う。
東急ハンズでの遭遇時のお話や、ヒロトさんのトークでの
『ソロで1曲出したけど一瞬で挫折した。バンドの方が良い。
でもさっき吉井君は「まだ頑張れる」って言ってた。』
ヒロトさんの暖っかさと優しさに感激した。
吉井和哉より3歳年上で今も格好良く革ジャンが似合っているヒロトさん、
片やTHE YELLOW MONKEY時代とは、かなり佇まいが変貌を遂げて仕舞った
吉井和哉・・・どちらも私の目には、眩しい位のROCK STARだ。
髪を少し切って爽やかになった黒髪の吉井は、殆どノーメイクだ。
『THE YELLOW MONKEYの菊地英昭さんがサポートに』と紹介されて、
エマにスポットが当たって、アコギを抱えた吉井がマイクの前に立つ。
トークでのゆるい感じの場が一気に「吉井和哉」の世界に変わった。
張り詰める緊張と震えが観ているこちら側まで伝わってくるような気がした。
けれど、ぐいぐい歌の力に惹き込まれて行った。
力強くて本当に美しい歌だった。